指圧で日本を変える
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何故小腸が原因で胃痛になるのか?
私なりに考えましたが残念ながらこのケースの答えは未だに判りません。
治す事は出来ますが何故関係のない部位が痛むのかを解明するにはまだまだ時間がかかりそうです。
こうした関係性が判らないケースが胃ではもう1つ見られます。
このケースは私も当時は驚きました。
それは喉と胃痛との関係です。
患者さんで胃痛で1年間病院に通っても全然良くならないというものでした。
胃薬と整腸剤を1年間飲み続けたそうです。
普通の胃の症状でしたら治るはずですが全く症状が変わらないというのです。
この続きは次回書いていきたいと思います。
胃痛の場合その殆どが胃に原因があります。
しかし希に原因が胃から来るものでないものがあります。
その1つ目が小腸から来るものです。
このケースを初めて治療した時には驚きました。胃を触診したのですが胃痛になる程の邪気(疲れ)がなかったからです。
胃が疲れていないのに胃痛があるので、どう治療していいか判らずに色々な所を触診してみました。
すると小腸に邪気(疲れ)の塊を見つけました。しかしこの邪気(疲れ)をとっても治る保証はありませんでしたが、ここしか手掛かりがないので取り敢えず指圧してみました。
小腸の邪気(疲れ)が取れるに従って胃痛も無くなりました。
『小腸が原因だったのか』という発見した喜びと胃痛の原因が判ってほっとした気持ちがありました。
次回はこの続きを書いていきたいと思います。
腰が原因でないとすれば何処から来る痛みなのか?
それは膀胱、大腸、小腸等から来る疲れによるものです。
ですのでこれらの邪気(疲れ)を取らないと治らない腰痛という事になります。
この内臓から来る邪気(疲れ)は比較的取り除きやすいものですので腰から来る痛みよりは少ない回数で治す事が出来ます。
では何故内臓の疲れが腰の痛みとなるのか?
指圧してみると判るのですが、内臓を指圧した時に時々腰に痛みのような感覚が走る事があります。
これらの事から経絡(ツボの通り道)が内臓と腰との間に存在し内臓に溜まった邪気(疲れ)を腰に点在するツボが感知していると思われます。
内臓から来る腰痛は稀ですがこうしたケースもありますので、なかなか治らない腰痛の場合内臓の疲労も疑ってみて下さい。
腰痛で来られる患者さんの中に希に腰が原因でない場合があります。
これは問診では判りません。
ですので一般的には腰が痛いイコール腰の治療となる訳ですが、いくら腰を治療してもこの場合当然ですが治る事はありません。
ではどの時点で判るのか?
それは腰を触診した時に判ります。腰を触診した時に患者さんが訴える症状程の邪気(疲れ)が溜まっていないからです。
その時点でこれは腰から来ている痛みでない事が判ります。
当院に来られた時点で患者さんはすでに半年から1年位様々な治療を受けて来られます。
やはり腰が痛いので腰を治療してもらうそうです。しかしこの基本的な考えが当てはまらない腰痛があるのです。
次回はこの続きを書いていきたいと思います。
ツボの本質が判ると指圧でのアプローチは決まってしまいます。
治療する側がどうアプローチしたいという事は関係なくなります。
患者さんのお身体に全ての答えが出ていますので私達はその答えにアプローチする事になります。
こんな事を試してみたいといった治療者側の考えは必要ないという事です。
どこのツボから指圧していくのかも当然決まってしまっているからです。
ツボに溜まった邪気(疲れ)は患者さんお一人お一人違いますので指圧するツボの順番も自ずと決まってしまいます。
ちょっと分かりにくいと思いますが、例えると散らかった部屋を掃除するのと似ています。
部屋を掃除する時は大きな荷物や酷く散らかった場所から掃除をすると思います。
大きな荷物をかたずけてから小さな荷物や細かいゴミや埃を掃除するのが早く効率的に掃除するコツではないかと思います。
指圧を行うという事はこのよな散らかった部屋の掃除とよく似ているのです。
例えば偏頭痛の方で左側の頭だけ痛いとします。
その場合左側の首の3点で治す事が出来ます。
ここからがツボの本質なのですが、1ヶ所のツボを5〜6回押した位では絶対に治りません。
時間的には1ヶ所のツボに10〜20分かかります。1ヶ所のツボから溜まった邪気(疲れ)を排出させるにはどうしてもこの位の時間がかかってしまいます。
邪気(疲れ)は魔法のように一瞬で排出出来るものではありません。
確実に邪気(疲れ)を排出させるには地道に指圧する事が必要なのです。
この地道な指圧の先にツボの本質が見えて来る訳です。
よく『その時は軽くなるんだけど直ぐ元に戻るのよ』という事をお聞きしますが、それはツボに対しての指圧の圧(深さ)が足りないからです。
これではツボの本質に迫っているとは言えません。ツボの入り口の邪気(疲れ)を排出させただけに過ぎないからです。
ツボの本質に迫るには的確な位置、角度、深さを常に追い求めなければなりません。
ツボの本質が見えた時にようやく様々な病気と症状の関係性が判るようになります。
これまでに指圧だけで殆どの病気や症状を治してきました。
本来指圧は凄い力を持っています。
以前邪気(疲れ)を感知判別する力がなかった私はツボを指圧する行為は『健康になる為のスイッチ』のようなものではないかと思っていました。
その為身体のあちこちにあるツボを押せるだけ指圧していました。押したツボの数が多い程効果があるのではないか?と考えていたからです。
しかし邪気(疲れ)を感知判別出来るようになってからはそれまでの考えが間違っていた事に気付かされました。
ツボの本質を知ると逆に多くのツボを押せなくなります。
それは1つ1つのツボが重要な意味を持ち、ちょっと指圧した位ではツボに溜まった邪気(疲れ)を排出させる事が出来ないと判ったからです。
次回はこの続きを書いていきたいと思います。
ツボの性質を考えると親指以外での指圧はあり得ません。
その為15年間親指を酷使した私は親指自体が大きくなり、指の関節も大きく肥大してしまいました。
親指に全体重をのてせ治療しますので負担がかかるのは当たり前なのですが。
やはり指圧を始めて2〜3年は激痛との戦いでしたが、段々と痛みに耐えられるようになりました。
指圧をする上でベストなのが親指です。それ以外の部位での指圧は雲泥の差があります。
患者さんの治療効果を考えると痛みの為に親指以外に逃げるのは本物の治療家ではないと思います。
少しでも楽をしたい、痛みを回避したいという考えがある方は指圧での治療には向いていないと思います。
指圧を志す者として痛みを避けていてはツボの本質にたどり着く事は出来ません。
当院のスタッフもツボの本質にたどり着くべく日々激痛と戦っています。志しが高くないと越えられない壁であると思います。
自分の指が変形しても患者さんの治療効果を最優先にしてこそツボの本質にたどり着けるのです。
当院では指圧の際必ず親指だけを使うようにしています。
何故親指だけを使うのかと言いますと、ツボの位置、角度、深さを正確にとらえる為です。
これが出来ないと邪気(疲れ)を正確に抜く事が出来ず、更に揉み返し等を起こしてしまうからです。
治療する側としては親指の負担はかかりますが、治療効果を考えれば当たり前ではないかと思います。
やはり親指に勝るものはありません。
肘、指の関節、足の指、棒等を使う事は治療効果を最大限出せないばかりか揉み返しを起こしますのでオススメ出来ません。
次回はこの続きを書いていきたいと思います。
具合が悪くなったら治療を辞めようと思っていた私ですが、いくら治療しても一向に具合悪くなりませんでした。
私自身が病気になってもおかしくない位の邪気を指圧したところで、『邪気は移らない』と確信しました。
邪気(疲れ)が判るようになってから14年経ちますが1度も具合が悪くなった事がありません。
私だからという訳でもなく私の教える石島式指圧を学んだ生徒さんも具合の悪くなった方は今だにいません。
このような事から考えると『邪気が移る』という事は迷信みたいなものではないかと思います。
これは治療に限った事ですので、スピリチュアルな世界での邪気との関係性は判りません。
身体の事は触診すればどこが悪いのか判りますが、私にはスピリチュアルな世界の才能はないので判りませんが、治療する上で『邪気が移る』という事は全くないと思います。
ですのでこうした迷信を怖がらずプロ、アマチュア問わずどんどん指圧や治療をして頂きたいと思います。
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